在ニューヨーク日本国総領事館は7日、マンハッタン区の大使公邸で、令和元年秋の叙勲で旭日双光章を受章したT.I.C.代表取締役社長の八木秀峰さんの叙勲伝達式を開催した。
八木さんは、長年、営利・非営利の双方の活動を通じて米国での日本食普及に貢献。また、在留邦人と現地コミュニティーに対する慈善活動を積極的に行ってきた。
祝賀会で山野内勘二大使は、「八木さんは、治安が良いとはいえなかったかつてのイーストビレッジの、『発展』という名の扉を開いた。日本の食文化普及と、日米の草の根での人間関係構築において重要な役割を担った」とたたえた。
日本食レストラン海外普及推進機構(JRO)のアドバイザー、加藤一隆さんも、「日本の食材を積極的に紹介し、日系食品企業が米国市場に参入する機会を拡大させてくれた。日本食がブームになる前から日本食を米国市場に普及させた功労者」と述べた。
八木さんの長女でT.I.C.のCOO、さくらさんは、「一度決めたら必ずやり遂げる人。どんなに遅く帰宅しても毎朝、必ず学校へ送ってくれた最高の父。とても人間臭い父と一緒に働けて、私はスーパーラッキー」と感謝の言葉をかけ、乾杯の音頭をとった。
八木さんはあいさつで、「ここに至るまでには冒険の連続だった。『我後悔せず』をマントラに、諦めることなく進んできました」と自身の来し方を振り返った。さらに、「ニューヨークの日本人の皆さんに自分の足跡をこうして祝っていただけるのは本当にうれしい。どれも私1人でできたことではなく、皆さんのお力添えのおかげ。感謝している」と笑顔を見せた。