通勤時間の「超」活用法 「一刻も無駄にしたくない」ニューヨーカー

 車の運転免許取得に関する情報を提供する非営利のサイト、ドライビングテストの調べによると、公共交通機関で通勤する人の約3分の1は音楽を聞き、29%は本や雑誌を読む。しかし8%は通勤時間を最大限に活用するという。ニューヨーカーの通勤時間の使い方をウォール・ストリート・ジャーナルが18日、レポートした。
 ベンチャー系金融会社のマーケティングデイレクターで、ブルックリン区ブッシュウィック在住のナタリー・イエーガーさんは、地下鉄L線に乗車する前から公共ラジオ放送NPRのポッドキャストを聞きながら1日の予定を確認しニュースレターに目を通す。乗換駅ではメールを数本送りN線に乗ると本を読む。 「一刻も無駄にしたくない」とイエーガーさん。ビジネス開発関連の会社に勤務するコレット・コールマンさんは、ローワーイーストサイドの事務所まで片道45分を競歩で通い足腰を鍛える。その間、ビジネス関連のオーディオブックを聞く。信号待ちではメールをチェックして返信する。不動産業のトラビス・キャロルさんは、地下鉄内で携帯電話をフル操業。メールやテキストを送り続ける。
 メディア戦略を手掛けるエリック・カッツマンさんは、ミッドタウンからロングアイランドのプレンビューまでの電車の中で西海岸の顧客と打ち合わせをする。同駅から自宅までドライブする間、話し続けることもあるという。その代わり、「朝は電車の中で寝てバランスをとる」のだという。