ブロードウェーで上演中の15のショーで興行収入が減少している。ニューヨーク市でも新型コロナウイルスの感染が拡大し、客足が遠のいたことが原因のようだ。ウォール・ストリート・ジャーナルが9日、報じた。
運営団体のブロードウェーリーグ(BL)によると、ロングラン作品「ライオンキング」の3月1日から8日の売り上げは、前週比22万8000ドル(約2400万円)減の119万ドル(約1億2500万円)だった。他にも同じ週の「フローズン」「ウエストサイド物語」などの売り上げも減少しているという。
一方、「ハリー・ポッターと呪いの子」の同じ週の売り上げは増加。前週比15万6000ドル(約1635万円)増の99万5000ドル(約1億円)だった。
BLは各公演の出演者に対し、感染予防の措置としてファンとの写真撮影や握手など接触を自粛するよう指示。今後は公演を中止にする可能性もあるという。
市保健精神衛生局によると、11日午後10時30分までに市内で46人の感染を確認。世界保健機関(WHO)は同日、同ウイルスの感染拡大を「パンデミック(世界的流行)」に認定した。