ニューヨークタイムズは16日、感染拡大が続く新型コロナウイルスの影響により、ニューヨーク市が経済崩壊に直面する可能性があるとの記事を掲載した。
さらなる感染の拡大を防ぐため、市はブロードウェーやコンサートホール、美術館、飲食店やバーを次々と閉鎖。ホテルも相次ぐキャンセルに直面している。
市には飲食店が2万5000店以上、ホテルが12万室以上あるが、コロナウイルス感染の拡大は、大規模な解雇と経営破たんに確実につながると専門家は予測する。市独立予算局のディレクター、ロニー・ローエンスタインさんは、コロナウイルスの影響は全米に及ぶため、経済的損失は9/11や金融危機の時に比べてより広範囲に及ぶと指摘。
ニュースクールの経済学者、ジェームス・パロットさんは、市の産業の多くが国内外からの観光客や出張者に依存しているため、関連業界は50万件の雇用の喪失と、1カ月当たり10億ドル(約1076億円)の賃金を損失すると推定。関連業種の他、ウーバーなどの配車サービスは、大規模な解雇や廃業に追い込まれる可能性が高いと話した。