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新型コロナウイルス対策の1つとして、拡散のモデル化が注目されている。ニューヨークタイムズが13日、報じた。
「いまは緊急事態」と話すのは、マサチューセッツ州ボストン市にあるノースイースタン大学ネットワーク・サイエンス・インスティチュートの所長、アレッサンドロ・ベスピニャーニ博士。グーグルが無償で提供するクラウドスペースを使い、コロナウイルス拡散のモデル化を進めている。ここは米疫病予防管理センター(CDC)や他の研究機関の情報集積役も果たす。
これまでと違うのは、モデル化に際して社会的つながりを加味する点だ。例えば国勢調査のデータを使い、地域内のファミリーマップを作成する。それに父親と商店、母親と職場、子どもと学校といったネットワークを加え、さらに飛行機や電車といった地域外ネットワークを入れると「コンタクトマトリックス」が完成する。それから学校関連の接触を引けば、学校閉鎖の効果が判明するという具合だ。オンライン検索やSNSの情報を加えるといった試みも始まっている。果たしてこうしたモデル化はウイルスの封じ込めに有効だろうか? 「平時にこそ研究を前に進められる。そんな時が早く来ることを期待しよう」。ベスピニャーニ博士は前を向いた。

ネットワーク・サイエンス・インスティチュートの
公式ツイッター(@NUnetsi)より
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