米刑務所で感染者急増 微罪受刑者の釈放急ぐ

 【ニューヨーク共同】全米で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、各地の刑務所で受刑者や刑務官の感染が急増し、当局が対応に苦慮している。微罪の受刑者らの釈放を急ぐが、多くの刑務所ではマスクや手袋配布も不十分で衛生環境の不備が指摘されており、爆発的な感染を懸念する声が高まっている。
 30日の米紙ニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク市内の刑務所では、これまでに受刑者167人、刑務官ら職員137人の感染が判明。職員のうち2人は死亡した。
 受刑者の約800人に隔離措置などが取られ、デブラシオ市長主導で3月29日までに650人を釈放した。

ライカーズ刑務所( Photo: Tim Rodenberg / www.flickr.com/photos/24556804@N04/8072743603)