国連グテレス総長、結束訴え 「創設以来、最大の試練」

 【ニューヨーク共同】グテレス国連事務総長は3月31日、新型コロナウイルスの感染拡大について「国連の創設以来、最大の試練に直面している」と強調した上で、さらなる拡大を抑え、人々の生活が受ける社会・経済面の影響を最小限にするため、国際社会に結束した対応を訴える報告書を発表した。
 オンラインで記者会見したグテレス氏は「途上国が感染拡大に対応する力を持ち合わせなければ、ウイルスは山火事のように南半球に広がる恐れがあり、数百万人が死亡する」と警告。特にアフリカ大陸で感染が拡大する事態に懸念を示した。

マンハッタン区の国際連合本部。1日午前撮影(Photo: Yuka Takeuchi / 本紙)