ブロードウェー劇場は新型コロナウイルスの感染拡大予防措置として、3月中旬から閉鎖している。そこで、劇場公演の俳優たちが同ウイルスの感染予防対策をまとめ、ユーチューブに投稿した動画が話題となっている。ゴッサミストが12日、報じた。
ビデオの題名は「ザ・レディアス・オブ・ラブ(愛の半径)」。ブロードウェー公演「ウィキッド」でグリッド役を演じたアナレー・アッシュフォードさんや、「ミーンガールズ」のキャディ役、エリカ・ヘニングセンさんの他、ブロードウェーで活躍する約20人のスターたちが「自宅で待機しよう」「6フィートの社会的距離を保とう」と新型コロナウイルスの感染対策を呼びかけながら歌う。「手を洗ってウイルスを退治しよう」「全ての指を忘れずに」「使い捨てタオルで拭こう」と正しい手の洗い方を説明したり除菌ワイプの使い方を説明する部分もある。
作詞作曲は米国の音楽家、イーライ・ボリンさんとマイク・ペトリーさん。「ユーモラスな作品にしたかったが、新型コロナウイルスの問題は深刻。歌詞ではバランスを取るよう、心がけた」とボリンさんは明かし、「題名は冗談のようだが、感染対策を実践することは他人を思いやること。つまり愛情の表現だ」と話した。ペトリーさんも「世界中の人たちと動画を共有するのは素晴らしい。少しでも喜んでもらえれば」と語っている。