エッセンシャルワーカーに子育て支援 DOE、託児所の受け入れ児童数を増加

 ニューヨーク市教育局(DOE)は13日、外出制限の対象外となるエッセンシャルワーカーの子どもを無料で預かる託児所で、対象となる職種を拡張する方針を発表した。ゴッサミストが13日、報じた。
 デブラシオ市長は3月15日、市内の公立学校を休校にした。そこでDOEは同日、外出制限の対象外となるエッセンシャルワーカーの子どもを無料で預かる託児所、リージョナル・エンリッチメント・センター(REC)を開設。現在市内の57カ所で、警察官、消防士、医療や交通機関などに勤める約8100の家族が利用している。
 しかしDOEは13日、当初想定されていたよりも児童の人数が少なかったため、RECで受け入れの対象とする職種を広げる方針を発表した。これにより今後、食品配達の従事者やビルのメンテナンスの職員の子どもも預かることができるという。  
 DOEは「新型コロナウイルスとの戦いで、前線に立ち働くニューヨーカーの肩を、少しでも軽くしたい」と対象を広げた理由を明かしている。
 RECは、DOEの職員がボランティアで運営している。4歳児から高校生までの子どもに遠隔で体育や美術の授業を実施している他、カウンセリングを行っている。「授業ではうたた寝を始める子どもたちがでてくる。そうした時には、アートや音楽、ゲームで気分転換させるよう心がけている」とブルックリン区ブライトンビーチのセンター長、ジャスティン・ブレタグナさんは話している。