NY市の規制に「人種偏見」 対人距離などで逮捕の7割が黒人

 【ニューヨーク共同】新型コロナウイルス感染防止のための米ニューヨーク市の取り締まり対象が黒人やヒスパニック(中南米系)に偏っていると人権団体などから批判の声が上がっている。米メディアが8日伝えた。
 報じられた警察統計によると、3月半ばから5月初めにかけ、十分な対人距離を取らなかったなどとして警察は120人を逮捕、368人に出頭を命じた。逮捕の内訳は68%が黒人、24%がヒスパニックで白人は7%だった。
 統計について黒人の人権活動家は「黒人ばかりを逮捕している」と批判。7日夜には一部住民が市内の警察署前で抗議する一幕もありデブラシオ市長が改善を約束した。

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