ブルックリン区コニーアイランドのビジネスが、新型コロナウイルスの影響により窮地に立たされている。ゴッサミストが10日、報じた。
同地域の中小企業の多くは季節営業で、5月の最終月曜日、メモリアルデーから、9月の第1月曜日のレイバーデーまでの期間の観光業が主な収益となっている。遊園地などのアミューズメント地区では例年、イースター前の週末から営業を開始するが、今年のオープンは外出制限のため、無期限で延期となった。
ニューヨーク州の外出禁止令が延長されている中、毎年開催する大規模イベント「マーメイドパレード」や、ホットドッグ店ネイサンズ主催の「国際ホットドッグ早食い選手権」、マイナーリーグのブルックリン・サイクロンズの試合も許可されていない。デブラシオ市長はこのほど、市のビーチを解放する時期についても、8月中旬を検討しているが、まだ決定できる状態ではないと表明している。
そのため、コニーアイランド協会は、外出制限による収益の損失によって、各ビジネスが破産する事態を懸念しているという。
さらに、コニーアイランドの商業スペースの空室率は、市内の他地域の2倍近くに達している。同地区選出のマーク・トレイガー市議会議員によると、連邦政府による救済措置、CARES法による給与保護プログラムには、季節的ビジネスを考慮に入れていなく、十分な助成金を受けていない。そこでトレイガー議員は7日、他の州上院議員と共に、同地区の救済措置について話し合うため、 市長や市経済開発公社宛てに電話会議を求める文書を送達したという。