J&Jがベビーパウダー販売停止 タルク原料商品、米とカナダ限定

 【ニューヨーク共同】米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は19日、需要が減少しているとしてタルク(滑石)を原料に含むベビーパウダーの販売を米国とカナダで停止すると発表した。日本など他地域では販売を続ける。
 米国では同商品の発がん性を巡る訴訟が相次いでいる。J&Jは声明で、需要減の理由として「安全性に関する誤った情報や、訴訟を案内する広告」があると指摘。「当社はタルクを原料に含むベビーパウダーの安全性を確信している」と主張した。
 北米では在庫がなくなり次第、販売を停止する。コーンスターチを原料とするベビーパウダーの販売は続ける。