ロックダウン疲れで外出する人増加 マスク非着用、感染増加を懸念

 ニューヨーク市では15、16日の週末、最高気温が華氏76度(摂氏24度)に達し、真夏のような気候となった。そこで、長期にわたる外出制限に疲れた若者らが、社会的距離を守らずに、バーやビーチなどで思い思いに楽しむ姿が見られた。ニューヨークポストが16日、報じた。
 マンハッタン区のアッパーイーストサイドやアッパーウェストサイド、イーストビレッジ、ウェストビレッジ、ブルックリン区のグリーンポイントにある人気のバーでは、持ち帰りでカクテルを購入し、店の前の路上で飲酒する人々で溢れていた。アッパーイーストサイドのドリアンズ・レッド・ハンド・バーでは16日の夕方から、30人以上が店先の路上で飲酒する姿がみられた。そのほとんどが若者、マスクは着用していなかったという。また、イーストビレッジのセントマークス・プレイスにあるバー、ビレッジソーシャルの前では15日、2人のギター奏者が演奏し場を盛り上げ、人が集まり鑑賞していた。
 また、スタテン島やブルックリン区に住む人に人気のニュージャージー州ベルマーのビーチのボードウォークでは、ビーチの入場券、ビーチバッチを購入するために、社会的距離を無視して人が密集、4ブロックにおよぶ列ができていたという。
 市健康管理員会のマーク・レイバン議員は、外に繰り出す人が増加した原因を「自粛に疲れているのだろう」と話し、人が外に集まることにより今後、感染者が急増することを懸念。
 ニューヨーク市では15日午後から16日までの24時間で、同ウイルスにより100人が死亡している。

ブルックリン区プロスペクトハイツで撮影(Photo / 本紙)

最新のニュース一覧はこちら

タグ :  , ,