マンハッタン区のセントラルパークで24日、飼い犬をリードにつながず散歩させていた白人女性が、黒人男性から指摘されたことを「黒人に脅かされている」と警察に通報。その様子を捉えた動画がSNSで「人種差別的」と拡散している。ゴッサミストが26日、報じた。
野鳥保護団体NYCオーデュボン協会の理事を務めるクリスチャン・クーパーさんは同日、セントラルパークに中央部にあるハイキングエリア「ランブル」で野鳥の観察をしていたところ、飼い犬にリードを着けていないエイミー・クーパーさんを発見。ランブルでは犬を散歩させる際、リードを着けることが規則となっているため、それを指摘するとエイミーさんは「ドッグランが閉鎖している。紐を外して犬を運動させたい」と反論。クリスチャンさんは、ランブルの外で散歩させるように促したという。
するとエイミーさんは911に「私と犬が黒人に脅されている」と通報。クリスチャンさんはエイミーさんが通報している間、エイミーさんが興奮して犬の首輪を引きずる様子や、十分な距離を保っているのにも関わらず「近づかないで」と訴えてくる様子を撮影し、フェイスブックに投稿。すると、動画は拡散され「人種差別的な嫌がらせだ」と非難の声が相次いだ。エイミーさんの勤務先、資産管理会社のフランクリン・テンプルトンは26日、エイミーさんを解雇すると発表。犬は保護施設に預けられたという。また、エイミーさんはCNNに「動画が拡散され、私の人生が壊された」と話し「人種差別ではなく怖かっただけ」と釈明している。