コロナ禍で、ほとんどの高校がプロムを中止した。それでもなんとか恒例のダンスパーティーを実現したいと、全米の学校や親が工夫を凝らしている。ウォール・ストリート・ジャーナルが24日、報じた。
ユタ州オレムの高校4年生、トフタ・オランダーさんは盛装で、同級生のブライス・デラリパさんを自宅に迎えた。デラリパさんもタキシード姿。2人はリビングルームでダンスに興じた。母親のリサ・オランダーさん(56)は「娘に幸せな時間を過ごしてもらいたい」。事前にデラリバさんの両親に了解を得て、社会的距離を3フィートに縮めた。ダンスの後は、ビデオ会議アプリ、ズームを使って同級生らと会話を楽しんだ。
ニューヨーク州バッファロー郡にあるパーク・スクール・オブ・バッファローでは、5月29日に予定していたプロムが中止になった。代わりにグーグルミートを使って遠隔ダンスパーティーを行う。
学校イベントを紹介するサイト、マイ・スクール・ダンスは、プロムをオンラインで開催するためのプラットフォームを提供している。
ミネソタ州のソークラピッズ・ライス高校は地元ラジオ局の力を借り、ホームページ上で卒業生のスライドショーを楽しめるようにした。
駐車場でドライブスルー・パーティーを主催したのはフロリダ州ドーバーのストロベリー・クレスト高校。風船で飾られた駐車場を、4年生が車に友人を乗せて通り抜ける。途中、6カ所でスナックが振る舞われるという趣向だ。