連邦当局は5月31日未明、ブルックリン区で行われた、ミネソタ州で黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官に暴行され死亡した事件を巡る抗議活動で、火炎瓶を投げて市警察(NYPD)の車両を炎上させたとして、市内の弁護士、ウロージ・ラーマン容疑者(31)とミッドタウンのプライヤー・キャッシュマン弁護士事務所に所属する弁護士、コリンフォード・キング・マティス容疑者(32)を損壊容疑で逮捕・起訴した。車両は無人で、怪我人はなかった。ニューヨークタイムズが同日、報じた。
NYPDは同区フォートグリーンの第88分署近くに設置された防犯カメラが捉えた映像から、ラーマン容疑者がマティス容疑者の運転するミニバンから降り、火炎瓶に火をつけ、車両に投げる様子が写っていた。車両の内装が燃えた。警察官の目撃もあり、2人はミニバンで数ブロック逃走したところで止められ、逮捕された。車内には、ビール瓶やガソリンのような液体入りの容器があったという。
ラーマン容疑者はフォーダム大学を卒業した人権派弁護士。マティス容疑者はプリンストン大学卒業後、2018年7月に弁護士事務所、プライヤー・キャッシュマンに入社した。イーストニューヨークに住み、コミュニティーボードのメンバーでもある。
同容疑者の親族は「悪いことをするような人間ではない。彼を支援する」と話している。