ニューヨーク市の新型コロナウイルス感染拡大の影響で、飲食店を解雇されたシェフが、新しい料理やビジネスモデルにチャレンジしている。イーターが3日、報じた。
「頭に浮かんだ料理を作っている。とても楽しい」と語るのはダニエル・バーンズさん。閉店したミシュラン1つ星の北欧レストラン、ルクススの元シェフだ。鴨のコンフィを使ったシュペッツレやポークカツを試作。ブルックリン区グリーンポイントのバー、ザ・ダイアモンド内のポップアップ店で販売する。
同区ブッシュウィックの人気中華料理店、ミッションチャイニーズフードでシェフをしていたケイト・テルフェヤンさんは、クミンを効かせたラム料理やキムチシチューを自宅で作り、自ら自転車で配達している。その経験から「コロナ収束後も、地域に根ざした協同組合のようなレストランを作りたい」と語る。
アレハンドラ・ニコロンさんとアンドレ・レブ・パブリックさんは自宅でベーグルを作ったところ、家族や友人から好評を得た。今では毎日60個を生産し販売する。2週間先まで予約がいっぱいだ。ニコロンさんは、マンハッタン区の米国料理店、イレブン・マジソンパークの元ベーストリー・シェフ。パブリックさんは同区フランス料理店、テンプル・コートのスーシェフだった。コロナ収束後も、テイクアウトと配達の専門店を開きたいという。