「米は依然WHO加盟国」 脱退宣言から半月経過も

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は15日の記者会見で「米国は依然としてWHOの加盟国だ」と明言した。トランプ大統領が5月29日に「今日でWHOとの関係を断つ」と宣言してから半月以上が経過したが、現時点で脱退は成立していないことが明らかになった。
 WHO憲章には脱退に関する明文規定がない。オバマ政権で法律顧問を務めたエール大のコ教授によると、米議会は1948年のWHO加盟の際の決議で(1)1年前の通告(2)当該会計年度の分担金を支払い終える—の二つを満たせば脱退できるとの留保付きで、当時のトルーマン大統領による加盟を認めたという。

最新のニュース一覧はこちら