日米安保発効、23日で60年 冷戦対応から中国シフト

 現行の日米安全保障条約は23日に発効60年を迎える。日米同盟は冷戦期の極東から地球規模に範囲を拡大し、自衛隊と米軍の連携が進んだ。さらに米中の大国間争いが軍事や経済、技術分野に及ぶ中、同盟は中国を念頭に置いた幅広い日米協力の色合いを帯びる。「米国第一主義」のトランプ米大統領は、日本へ「貢献」圧力を強める構えだ。
 条約は1951年調印の旧安保条約が前身で、60年に改定条約が発効した。17年に大統領に就任したトランプ氏は「米国が攻撃されても日本は戦わなくていい」と日米安保条約に否定的な持論を展開。今年は在日米軍駐留経費交渉で日本負担の増額を迫る構えだ。(共同)

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