ニューヨーク市警察(NYPD)の警官が21日、クイーンズ区のロッカウェービーチで、黒人男性を拘束する際、背後から腕で相手の首をしめる「チョークホールド」を行使し、無給の停職処分を受けた。ゴッサミストが同日、報じた。
同日、ロッカウェービーチのボードウォークに白人男性2人といた黒人のリッキー・ベルビューさん(35)は、近くで3人を監視する警官に腹を立て、警官と小競り合いになったという。
公表された動画によると、4人以上の警官がベルビューさんを上から押さえつけ、デイビッド・アファナドー巡査がベルビューさんの首を腕で圧迫していた。地面にうつぶせで腕を後ろに回されたベルビューさんは、気を失ったようだった。
警官は、3人の男たちは狂ったような酩酊状態にあり、ベルビューさんには精神疾患の記録があると主張。ベルビューさんが何かを掴んで、警官を殴ろうとしていたため、押さえつけたと説明している。
NYPDの内部調査課は現在、この事件の捜査を進行。ダーモット・シェイ本部長は同日、アファナドー巡査を無給の停職処分としたことを発表した。同巡査は2014年、ブルックリン区での麻薬捜査で、10代の容疑者の顔面を銃で殴打し、暴行罪で起訴され、無罪判決を受けている。同巡査は05年に警官になって以来、3件以上の訴訟に関与している。
チョークホールドはこのほど、警官の懲戒記録を公表することを禁じる同州公民権法「第50条A項」の廃止などとともに、「ニューヨーク州の警察改革」の一環として、正式に違法とされている。