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「I♥NY」のロゴを考案したグラフィックデザイナー、ミルトン・グレイザーさんが26日、脳卒中のためマンハッタン区内で死去した。この日は91歳の誕生日だった。ニューヨーク・タイムズが同日、報じた。
「アール・ヌーボー、中国の墨絵から1930年代のカートゥーンまで、あらゆるものがインスピレーションの源だった」とグレイザーさんは述懐。商業デザインにウイットと斬新さを持ち込み、伝統的なモダニズムに反抗して独自のスタイルを確立した。67年、ボブ・ディランのポスターに、シンプルな横顔のシルエットを採用。イスラム美術から借用した多色のくせ毛を配して注目され、世界中で600万枚が配布された。
77年、ニューヨーク州観光プロモーションのロゴとして考案した「I♥NY」は、タクシーの車内で、封筒の裏に赤いクレヨンでスケッチしたのが始まり。このロゴはまたたく間に、エンパイア・ステート・ビルや自由の女神と肩を並べる市のシンボルとなった。グレイザーさんは2011年、ザ・ビレッジ・ボイスのインタビューでロゴについて「このちっぽけな、なんでもないようなものが。驚いている」と話している。
ブロンクス区生まれ。90年代には、ロックフェラーセンターの65階、レインボールームのインテリアをデザイン。生涯に400枚を超えるポスターを制作した。2009年、グラフィックデザイナーとして初めて米国芸術勲章を受けている。

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