USTAが「一か八かの勝負」 無観客で全米オープン開催

 全米テニス協会(USTA)は8月31日から、クイーンズ区のビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで全米オープンを開催する。感染対策のため、無観客。メディア関係者も制限される。ウォール・ストリート・ジャーナルが6月29日、報じた。
 プロテニス界は3月中旬以降、主要な大会を行っていない。ウインブルドン選手権は第二次大戦後初めて、中止。フェド杯やデビス杯は来年に延期となった。ただし、全仏オープンは9月に観客を入れて開催する予定だ。
 USTAは8月15日からビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターでウエスタン・アンド・サザン・オープンを行い、全米オープンがそれに続く。全米オープンの期間中、選手はジョン・F・ケネディー空港内のTWAホテルに缶詰状態となり、同行者も1人に限定される。トーナメントの責任者、ステイシー・アラスターさんは選手や関係者の感染を防ぎ、安全を守りながら大会を行うことについて「一か八かの勝負だが、やってみるしかない」と意気込んでいる。
 セリーナ・ウィリアムズ選手は出場を表明したが、膝の手術を受けたロジャー・フェデラー選手は欠場。ラファエル・ナダル選手は様子見。ルールが「極端」と批判していたノバク・ジョコビッチ選手は後日、新型コロナウイルスに感染していたことが判明した。アンディー・マリー選手は「大会のためさまざまな国から人が集まれば、感染率も上がるだろう」とコメントしている。USTAによると、大会の2〜3週間前に出場選手が正式に確定するとみられている。

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