RELATED POST
米移民税関捜査局(ICE)が6日に発表した、秋学期からの授業を全てオンラインで行う米国の大学に対して留学生ビザ「F-1」と「M-1」の発給を停止し、既に米国に滞在しオンライン授業のみの大学に通う留学生に転校や国外退去を命じるという新たな規制を巡り、米国内の大学が混乱している。ウォール・ストリート・ジャーナルが7日、報じた。
通常、留学生が受講を認められているオンライン授業は1学期に1コース。しかしこの春、大学が全面的にオンライン授業に移行すると、トランプ政権は留学生がキャンパス内にとどまることを許可するガイドラインを打ち出していた。そのため今月6日に発表された留学生のビザ規制強化は、米国内の大学にとって寝耳に水だった。
米国の留学生はフルに授業料を支払い、全学生数の15〜20%を占めることも多い。全ての授業をオンラインにすれば、授業料収入の大半を占める留学生を失うことになる。しかし、規制を考慮して対面授業を再開すれば、ウイルスの感染が拡大する危険性もある。
コロンビア大学は6日、対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド授業をこの秋から実施すると発表した。リー・ボリンガー学長は「規制強化は教育機関を崩壊に導くもの。徹底的に抵抗する」と話している。テキサス大学エルパソ校も6日午後、ハイブリッドで授業を行うと発表。また、1400人以上の留学生全員に対し、履修面談を行うという。
また、各メディアの8日に報じたところによると、マサチューセッツ州ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)は同日、規制の差し止めを求めて同州連邦地裁に提訴した。

RECOMMENDED
-
なぜ? アメリカの観光客が減少傾向に「30〜60%も…」、NY観光業で深まる懸念
-
アメリカのスーパーの食材に「危険なレベル」の残留農薬、気をつけるべき野菜や果物は?
-
春の満月「ピンクムーン」がNYの夜空を幻想的に、 日時やおすすめ鑑賞スポットは?
-
生ごみのコンポスト義務化、守られず ごみ分別違反に4月1日から罰金
-
トレジョの人気すぎるミニトートに新色、各店舗からは「買えた」「買えなかった」の声 ebayではすでに約16倍の価格で転売!?
-
北米初のユニクロ「カフェ」がNYにオープン、気になるメニューや価格は?
-
NYで「ソメイヨシノ」が見られる、お花見スポット5選 桜のトンネルや隠れた名所も
-
物件高騰が続くNY、今が “買い時” な街とは? 「家を買うのにオススメなエリア」トップ10が発表
-
NYのクイーンズに巨大な「エンタメ施設」が誕生、フードホールにライブ会場も 総工費は約80億ドル
-
NY・ソーホーで白昼に起きた悲劇、ホームレスにガラスで首を刺され…女性が重体