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ニューヨーク州保健局は6日、新型コロナウイルスの感染が初めて確認された3月より前の時点で、高齢者施設の職員や訪問者が知らずに同ウイルスを拡散していた可能性が高いとの報告書を発表した。amニューヨークが6日、報じた。
同報告書によると、ニューヨーク州の高齢者施設の職員のうち、約3分の1が新型コロナウイルスに感染。さらに報告書では、2月中旬にはすでに職員が新型コロナウイルスに感染していたと指摘。しかし無症状だったため、無自覚のうちに施設内で同ウイルスを拡散し、コロナ蔓延の原因となったと分析している。ハワード・ザッカー局長は「決して職員をとがめるわけではない。データを分析した結果を報告しているだけだ」とコメント。同様に、訪問者も知らずに、施設内の高齢者にウイルスを感染させていた可能性が高いとしている。
確かに、マウントサイナイ病院によると、2月23日の週に採取した血液サンプルの中に、同ウイルスの抗体が検出されたと報告している。
高齢者施設内で同ウイルスの感染者が多く出たことや、死者数が突出していることを巡っては、クオモ知事が対応策を誤っていたと非難する向きもある。特に、同知事が3月25日に発令した「退院したコロナの患者を施設に再入所させる方針」がやり玉に挙がっている。しかしザッカー局長は知事の方針について「ウイルスはそれよりもずっと前に存在していた」と主張。さらに「ウイルスがすでに入り込んでいるとは当時誰も分からなかった。誰も非難されるべきではない」と結論づけている。

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