NY訪問者に連絡先や旅程提出義務付け 違反者には罰金2000ドル

 ニューヨーク州のクオモ知事は13日の記者会見で、同州に旅客機で到着する訪問者に、連絡先や旅程などの情報を提出することを義務付ける「緊急医療命令」を発表した。ゴッサミストが同日、報じた。
 違反した場合、2000ドル(約21万円)の罰金や裁判所からの強制隔離命令を受ける可能性に直面する。同州は、ニューヨーク・ニュージャージー港湾局(PA)の監督下にあるニューヨーク市近郊の5つの空港に、州の保安官ならびに保健局職員、PA警官らによる執行チームを配置する計画。執行チームは、空港に到着した人が州旅行者書類に記入を済ませたことを確認するという。
 しかし、ニューヨーク州議会のロバート・オット上院議員は同日、同命令は公民権を侵害していると批判。同州の新型コロナウイルスの感染率は、1か月以上の間、1%未満または1%前後にとどまっている。しかし、同日までに、全米の39州では、同ウイルスの感染者数の増加が報告されているため、感染者数がパンデミックが始まって以来、最低レベルとなっているニューヨーク州および近隣の州では、州外から持ち込まれた同ウイルスにより、再び感染が拡大することに懸念が高まっている。
 クオモ知事は6月24日、同ウイルスの感染率の高い、8州からの来訪者に、14日間の自主隔離を求めることを発表。さらに今月14日までに対象となる州を追加・変更し、合計22州からの訪問者に自主隔離を義務付けている。緊急医療命令の詳細についてはニューヨーク州保健局のウェブサイトから確認できる。

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