米金融大手、コロナ苦境が鮮明 ウェルズ・ファーゴは赤字

 【ニューヨーク共同】米金融大手6社の2020年4〜6月期決算が16日、出そろった。新型コロナウイルスの感染拡大による景気悪化で、融資先企業の経営破綻などに備えて計上する貸倒引当金が急増し、収益を圧迫。ウェルズ・ファーゴが赤字に転落するなど苦境が鮮明になっている。
 最大手JPモルガン・チェースは引当金が104億ドル(約1兆1千億円)に上り、純利益は前年同期比51%減の46億8700万ドルとなった。ダイモン最高経営責任者(CEO)は「通常の景気後退ではない」と指摘し、さらなる業況悪化に警戒感を示した。

米ウェルズ・ファーゴが1852年に事業を始めた場所にある同社博物館=サンフランシスコ (共同)

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