バーやピザ店が酒類販売免許を喪失 屋外営業、大勢の客が路上で飲酒したため

 クイーンズ区のバーなど3軒で21日、大勢の客が店前の路上に集まり飲酒していたとしてニューヨーク州酒類販売免許(リカ—ライセンス)を取り下げられた。amニューヨークが同日、報じた。
 この内の2軒は同区アストリアにあるブリック・バーとM.I.A.。もう1軒は同区マスペスのマスペス・ピザ・ハウスだ。いずれも、屋外で大勢の客に酒類を販売し、大勢の客が路上で飲酒したとして、ニューヨーク州酒類販売局(SLA)からリカ—ライセンスの永久的停止処分を受けた。バーなどは現在屋外で酒類を販売することができるが、テイクアウトのみ許されており、路上飲酒は禁止されている。クオモ知事は「屋外営業を乱用し、感染の拡大しやすい危険な状態を作り出した」と指摘した。
 M.I.A.に対しては、風紀を乱したとして2019年7月以来、81軒の苦情が寄せられ、6月にも銃の発砲事件があったと報じられている。コスタ・コンスタンティニデス市議会議員(民主)は「リカ—ライセンスを取り上げるよう、州当局に要請した」と語っている。3軒ともコメントの求めに応じていない。
 ニューヨーク州内での新型コロナウイルスの感染状況は下火になりつつある。同ウイルスが原因で亡くなったのは20日、3月14日以来最少の2人だった。しかし、クオモ知事は、他州で感染が増加していることから第2波を警戒。「米国全体の感染者が減少しない限り、再びニューヨークで感染が拡大する日が来るだろう」と強調している。

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