銃の違法取引で男女3人起訴 クイーンズ区でおとり捜査が奏功

 クイーンズ区連邦検事局のメリンダ・カッツ検事は22日、シャロッド・キング容疑者(32)を含む男女3人を銃違法取引などの容疑で起訴したと発表した。3人は、バージニア州から少なくとも23丁の拳銃を不法に持ち込み、同区内で密売した疑いが持たれている。バージニア州内に在住するラクアン・ベンソン容疑者(36)も逮捕され、移送される予定だ。amニューヨークが同日、報じた。
  「市内では過去数週間、銃の発砲事件が多発している。違法な銃の供給源を断つことが解決につながる」とカッツ検事は指摘。「銃の違法取引は市民を危険にさらす。ニューヨーク市警察(NYPD)の銃火器規制部門の飽くなき努力に感謝したい」と続けた。
 NYPDは2019年9月に捜査を開始。おとり捜査官がキング容疑者から拳銃1丁と銃弾を購入し、裁判所の許可を得て同容疑者の携帯電話を盗聴していた。その後もアストリア地区などで、合計23丁を購入。ほとんどの銃は、ベンソン容疑者がバージニア州内でインターネットを通じて購入し、クイーンズ区に送付していた。NYPDのダーモット・シェア本部長は「コミュニティを脅かす銃が、犯罪者の手に渡らないよう、今後も警備を続ける」と語った。
 有罪が確定すれば、キング容疑者らには最長25年の禁固刑が科せられる可能性がある。

メリンダ・カッツ検事(Photo: Queens Borough President’s Officehttps://commons.wikimedia.org/wiki/File:Borough_President_Melinda_Katz.jpg)

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