米財務省、100兆円調達 7~9月コロナ対策で膨張

 【ワシントン共同】米財務省は3日、7〜9月期の借入額が9470億ドル(約100兆円)になるとの見通しを発表した。国債発行などによる調達額は前年同期の2倍を超える。新型コロナウイルスを巡る巨額の経済対策で膨張した。
 米政府は既に3兆ドル近くのコロナ対策を実施したが、議会は景気回復を後押しするために追加策を検討。財務省は追加策を見据えて「さらに1兆ドルの借り入れが必要になるだろう」と声明で明らかにした。
 トランプ大統領は経済のV字回復に向け、労使双方が払う給与税の減税にも意欲を示している。与野党ともに慎重な姿勢だが、実施すれば財政状況は一段と悪化しそうだ。

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