フェイスブックは3日、マンハッタン区ミッドタウンにある築107年のマンモスビル、ジェイムス・A・ファーリー・ビルディングのオフィススペースすべてを賃貸する契約を締結した。ニューヨークタイムズが同日、報じた。
同区8番街のペンステーションとマディソンスクエアガーデンの向かいに建つ同ビルの73万平方フィート(約6万7800平方メートル)を賃貸することで、FBは、1年以内に、合計で220万平方フィート(約20万平方メートル)のオフィススペースを同区で確保したこととなった。
同区で働くフェイスブックの従業員数は、今年初旬、2900人だったが4000人以上に増えている。同ビルとフェイスブックが昨年末に契約したハドソンヤードのビル3棟、150万平方フィート(約14万平方メートル)が加われば、同社はさらに8500人の従業員を市に移すことが可能となる。フェイスブックの同区のオフィスはすべて、同区西側の、ペンステーションからハドソン川の間に位置している。アップルやアマゾン、グーグルなど、他の主要IT企業も同エリアに広大なオフィスを構えていることから、「このエリアが技術革命の中心となるだろう」と、技術系企業の推進活動を行う団体、テックNYCの代表、ジュリー・サムエルさんは話す。
フェイスブックは、新型コロナウイルスの感染対策として、従業員の大部分に在宅勤務を許可。今後10年間は、全米の5万2200人の従業員のうち、最大で半数は在宅勤務になるため、このタイミングの契約は、予想外なものとなった。