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米国アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は、9月までに新型コロナウイルスの1日の新規感染者を1万人に抑え込まねば「秋に非常に深刻な事態」に陥るとの懸念を表明した。ニューヨークポストが4日、報じた。
同所長は3日、ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーション(JAMA)が企画したインタビューの中で、現在1日当たり5〜6万の新規感染者が出ていることに触れ「第1波の中間」と指摘。「抑え込まねば、秋には非常に深刻な事態」になると続けた。気温が低下すると、室内にこもることが多くなり、感染拡大のリスクが高まる。秋ごろからインフルエンザの流行が重なることも気がかりだ。そして、南部や西部で陽性反応者が急増していることを挙げ、「一時的な後退を視野に入れるべきだ。完全な閉鎖は必要ないと思うが」との見解も示した。
「別に、難しいことではない」としてファウチ所長はマスク、社会的距離、手洗いの「継続的な実施」を奨励する。特に密室は高リスクであることが「明確になった」と発言。飛沫感染に加え「何らかの大気感染の可能性があるのではないか。さらなる研究は必要だ」との見方を明らかにした。そして室内の空気の循環に気を配り、室内でのマスク使用も視野に入れること、米国の人々が社会的距離を維持することを継続しない限り「パンデミックは繰り返されるだろう」と警告した。

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