5日、85歳で死去したジャーナリストで、映画「幸福の黄色いハンカチ」の原作者として知られるピート・ハミルさんを偲ぶ声が元同僚から続々と寄せられている。amニューヨークが5日、報じた。
1935年、ブルックリン区生まれ。高校を中退後、ニューヨークポストに記者として採用され、編集者まで上り詰めた。1990年代、大量解雇を無視し、机を編集部近くの「食堂」に移して、エイブ・ハーシュフェルド社主をあざ笑う記事を多数掲載した。スチュアート・マルケス元編集長は、「サブウェーシリーズの最中も一緒に働いて、私を含む多くの若い記者を励ましてくれた」。
その後、デイリーニュースの編集長に。ジョアンヌ・ワッサーマン元記者は、特別支援教育の重要性を自分の息子を例に挙げて書くことを提案した。「私はとても感情的になっていたが、ハミルさんのおかげで、怒りに満ちた記事にならずにすんだ」。カメラマン、スーザン・ワッツさんは、コカイン中毒の売春婦の特集を企画。「ハミルさんがいなければ日の目を見なかった」。日曜版にも掲載され、その年の世界報道写真大賞に輝いた。さらにワッツさんは、高齢の女性読者からの配達に関する苦情電話にハミルさんが真摯に答えていたのを目撃して、「インスピレーションになった」。在任期間はたった8カ月。それでも多々の功績と影響を残している。