「巣ごもりに飽きた客」歓迎 NY市のホテルが再開、1泊平均127ドル

 3月以降、市内650軒のホテルのうち、営業を続けたのは90軒。多くはコロナに対応する救急隊員を泊めていた。しかし8月に入り、本来の営業を再開するホテルが出てきた。ニューヨークポストが16日、報じた。
 「巣ごもりに飽きた客が押しかけている」と話すのは、ブルックリン区ウイリアムズバ—グにあるワイスホテルのオーナー、ピーター・ローレンスさん。新婚夫婦向けに、ウォーターフロントの部屋にケーキやシャンパンを付けたパッケージを提供して好評だ。子どもが生まれた友人を訪ねたり、誕生日や結婚記念日を祝う郊外の住民も泊まる。ただ気分転換をしたいという客もいるという。マンハッタン区ミッドタウンの5つ星ホテル、ロッテ・ニューヨーク・パレスも再開した。客室をスパに模様替えするサービスを宣伝している。
 部屋代は割安だ。市観光局によると、7月現在、市内のホテルの稼働率は37%で、部屋代は1泊平均127ドル(約1万3000円)。1年前は、90%の稼働率で、1泊平均261ドル(約2万7000円)だった。マンハッタン区タイム・ワーナー・センター近くのハドソンホテルは1泊99〜140ドル(約1万〜1万4000円)。1年前なら190ドル(約2万円)を下らなかった。ウエストチェスターやニュージャージー州などからの客がよく利用する。同区5番街のザ・ランガム・ホテルも駐車場代を無料にし、1室1泊50〜100ドル(約5000〜1万円)のクレジットを発行して客寄せをしている。

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