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ニューヨーク市内で賃貸物件の空室率が7月、4.3%と少なくとも14年来最高値に上昇した。それに連れて、家賃が前年比で10%も下落している。ニューヨーク・タイムズが18日、報じた。
不動産仲介サイトのストリートイージーによると、7月の賃貸物件は6万7300室。2010年に調査を開始して以来、最多数を記録した。6月、7月の2カ月の賃貸物件数合計は12万室で、昨年同時期の26%増となった。供給過剰で家賃は下落。7月の家賃中央値は3167ドル(約33万円)で、前年比10%のマイナスだった。3カ月家賃無料、仲介手数料家主持ちといったインセンティブもみられる。
コロナで疎開や引っ越しが増加。第2波懸念から外出を控え、市内の大学も遠隔授業を実施する。市内の6月の失業率は20%。600ドル(約6万3000円)の上乗せ失業保険給付も終了して、立ち退きや家主の債務不履行も懸念される。ストリートイージーのエコノミスト、ナンシー・ウーさんは「コロナが続く限り、賃貸市場の低迷は続く。景気は更に悪化する」と悲観的だ。
ただ、クイーンズ区やブルックリン区は比較的需要があるようだ。「マンハッタンは好きだが、住みたくないというニューヨーカーが移動している」と不動産ブローカー、モダン・スペーシズの最高経営責任者(CEO)、エリック・ベナイムさんは説明している。

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