ニューヨーク州のクオモ知事は19日、新型コロナウイルスの第2波の可能性に警鐘を鳴らした。ウォール・ストリート・ジャーナルが同日、報じた。
同州では現在までに、広範囲にわたり検査を実施し、時間をかけて段階的にビジネス・社会活動を再開したことにより、経済の大部分を再開させた。州全体の陽性率は、12日間連続で1%を下回り、感染拡大の抑制に成功している。
しかし知事は19日、ニューヨーク州に対する冷静な評価を示し、9月から学校が始まることやインフルエンザシーズンの到来を挙げ、楽観視しないよう呼びかけた。またデブラシオ市長は同日、ブルックリン区ボローパークでの同ウイルス感染者が増加したため、第2波の前兆と市当局が受け止めていることを発表した。
同地域ではこのほど、16人の感染が確認されたが、その一部は、最近同地域で開かれた大規模な結婚式に関与していたことが判明している。市は、地域の指導者に連絡を取り、住民への広範囲にわたる検査を奨励、懸念されている事例を調査し、それらがより多くの地域への拡大に関連しているかどうかを調べる予定だという。
大規模な超正統派ユダヤ教コミュニティーが住む同地域は、パンデミック中、もっとも大きな被害を受けた地域の1つ。市が同日までに発表したデータによると、同地域住民の抗体検査陽性率は、46.8%と市で2番目に高かった。