中国、反米感情の刺激抑制を指示 社会不安を警戒、世論を管理

 【北京共同】中国の習近平指導部が、米国との対立が激しくなる中で国民の反米感情を過度に刺激しないよう世論を管理する方針を決め、関係部門に指示したことが23日、分かった。反米デモが起きれば社会不安につながる恐れがあると判断した。当局やメディアの複数の関係筋が明らかにした。
 関係筋によると、当局は共産党・政府系メディアの党組織を通じ編集者らに米中関係を報じる際の「精神」を伝達した。トランプ米政権の対中批判や中国企業への制裁を扱うときは過度に対立をあおって「民族の感情を刺激」しないよう指示。米中の「新冷戦」を回避すべきだとの基本的な立場を維持することも確認した。

中国当局の世論管理のポイント(共同)

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