地下鉄の窓ガラス破壊事件多発 MTAとNYPDが共同で捜査

 ニューヨーク州都市交通局(MTA)はこのところ、市内で地下鉄の窓が割られる事件が多発していると発表した。ゴッサミストが24日、報じた。
 21日午後10時ごろ、クイーンズ区バーノン・ブルーバード/ジャクソン・アベニュー駅および同区103丁目/コロナプラザ駅で、地下鉄2車両の窓が21枚割られているのが見つかった。地下鉄の窓は、連邦政府の承認を受けた割れにくい安全な特注のガラスが使用されている。この窓を破壊するには、ハンマーやパイプ、野球バットなどを使い、相当な力が必要だという。
 修理には、窓代各500ドル(約5万3000円)を含む約1万ドル(約106万円)を要し、修理の間、車両は使用できない。5月以来、400枚を超える地下鉄の窓が割られ、MTAは30万ドル(約3180万円)以上の損害をこうむっている。
 さらに、バーノン・ブルーバード/ジャクソン・アベニュー駅では19日にも、地下鉄7番線の車両の39枚の窓が割られた。8月初めから、7番線で200枚以上の窓ガラスが取り換えられ、取り換え用の窓は残り少なくなっている。5月14日以降、7線の窓が割られているという報告が31件あった。ニューヨーク市警察(NYPD)によると、5月8日から8月4日までの間に、2、3、7番線で、窓ガラスが割られる事件が63件起きていたという。MTAはこれらの破壊行為は、単なる迷惑行為でないと警告。また、各メディアによると、MTAは24日、犯人にを関する情報提供者に1万ドル(約106万円)の謝礼金を支払うと発表。しかし同日夜、マンハッタン区34丁目の地下鉄車両で窓ガラスを破壊される事件が再び発生した。

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