NY市の公立校で換気状態の検査 8%で問題のある教室発見

 コロナ禍での新学年度を控え、ニューヨーク市内の公立校では、教室の換気について検査が行われている。ゴッサミストが27日、報じた。
 学校建設局(SCA)はこのところ、秋学期の学校再開に備え換気の専門家とエンジニアによる100以上の「学校換気アクションチーム」を発足。教室内の汚染物質を除去するための重要な方法と考えられている換気の状態について検査している。
 9月1日の期限までに、市の公立校1600校の検査が行われる予定で、8月27日までに340校で検査が完了。同日までに検査を受けた学校のうち、99校が最終報告を受けたが、その8%で、問題のある教室が1室以上見つかっており、それ以外は、開校しても「問題ない」と判断された。ブルックリン区では、閉じた窓に釘が打たれ、窓が開かない教室を持つ学校も発見されたという。
 同日、記者会見を行ったデブラシオ市長は、SCAによる検査に先駆け、市教育局(DOE)が学校設備課および管理職員と合同で、各教室で開校のための準備が整っているかを判断する検査を実施していたことを伝えた。DOEは、9月4日から、各校の検査結果を同局のウェブサイト上で公開する予定。市のすべての公立校で現在、冷暖房空調設備のフィルターが小粒子エアロゾルをろ過するものなどにアップグレードされているが、「古いシステムであり、十分でない」と指摘する専門家もいる。

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