市の9主要道路で制限速度引き下げ 交通死亡事故の増加を受け

 ニューヨーク市の9つの主要道路で、制限速度の引き下げが行われる。ウォール・ストリート・ジャーナルが1日、報じた。
 市運輸局(DOT)は同日、今年に入ってから、危険運転が起因した交通死亡事故が増加したため、市内5区の9つの主要道路で、制限速度を時速5マイル(約8キロ)ずつ引き下げることを発表した。
 さらに新型コロナウイルスのパンデミックが3月に市で始まってから、市では速度違反も増加。当局によると、感染拡大を抑制するためのロックダウンにより、ほとんど車が走らなくなった道路で、ついつい速度を上げて運転するドライバ—が増えたことが原因と考えられる。
 これを受け市では、今後数週間にわたり、マンハッタン区のリバーサード・ドライブ、ブロンクス区のブルックナー・ブルーバード、ウェブスター・アベニュー、クイーンズ区のノーザン・ブルーバード、ブルックリン区のフラット・ブッシュ・アベニュー、ショア・パークウェイ・サービスロード、ダーグレン・プレイス、スタテン島のタージー・ストリートの一部に、時速25マイル(約40キロメートル)を示す標識を掲示する。また、クイーンズ区ロッカウェイ・ブルーバードの制限速度を、現在の40マイル(約64キロメートル)から35マイル(約56キロメートル)に引き下げる。
 さらに、DOTには1日、違反を取り締まるために現在市で設置されている60台のスピードカメラを、2021年までに2000台増やし、交通事故の削減に向けた対策を強化すると表明した。

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