NY市の学校でPCR検査を実施 月1回、生徒や教師の10~20%に対して

 ニューヨークのデブラシオ市長は1日、市内の各学校で、新型コロナウイルスのPCR検査を実施すると発表した。ニューヨークタイムズが2日、報じた。
 デブラシオ市長によると検査は9月21日から対面授業が再開する予定の1800校で実施。10月1日までに、検査体制が整えられる。この目的は、感染しても無症状の生徒や教師を特定し、感染拡大を予防すること。市のヘルス・アンド・ホスピタル・システムが監督し、学校の看護師が補助のもと、毎月1回、各学校で生徒、教師、関係者の約10%〜20%を無作為に選んで検査するという。市当局は現在、48時間以内に検査結果を出しそれぞれの生徒に結果を報告することを望んでいるが、市ではこのところ、検査結果に相次いで遅れが発生しており、2週間以上かかるケースも報告されている。また、学校で実施する際の検査費用は1回につき70〜90ドル(約7430〜9560円)、これで月約1000万ドル(約10億6000万円)の負担が市にかかるため、デブラシオ市長は、市の職員2万2000人を来月までに解雇する可能性があると表明した。
 市は当初、9月10日に対面授業を再開することを予定していたが、教師の安全対策を求める教師組合との話し合いの末、21日に延期することになった。また、PCR検査の実施は、教師のストライキを避けるため、市長が合意する形となったという。市教育局(DOE)の調査によると、市の保護者のうち、約34%が、子どもたちを通学させず、リモート授業を受けさせる予定。約60万人が通学して対面授業を受けるという。

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