国連総長「来年こそ広島に」 被爆75年、核軍縮に強い決意

 【ニューヨーク共同】国連のグテレス事務総長は9日、日本メディアとオンラインで会見し、新型コロナウイルス感染拡大で8月の広島訪問を断念したことに「強い不満を感じている」とした上で「来年こそ広島に行きたい。軍縮は国連創設以来の優先課題だ」と表明した。広島、長崎への原爆投下から75年の節目に、核軍縮への強い決意をアピールした。
 トランプ米政権が中国の参加を求める米ロの新戦略兵器削減条約(新START)については「米国とロシアは中国がどうあろうと新STARTを延長すべきだ」と強調。一方で「全ての関係国が関わる核軍縮の広範な枠組みが非常に重要だ」と指摘した。

グテレス国連事務総長(共同)

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