RELATED POST
ニューヨーク市内の飲食店は9月30日から屋内営業が再開となる。ただし、屋内に入れるのは定員の25%。入り口での体温測定、マスク着用や換気設備の改善といった対策も求められる。ほっと一息つくオーナーがいる一方で、遅きに失すると業界の先行きを懸念する声も上がっている。ゴッサミストが10日、報じた。
「確かに一歩前進だが、業界の救いにはならない」と声を落とすのはブルックリン区のメキシコ料理店、オアハカ・タケリアのオーナー、デービッド・シュナイダーさん。「25%は少なすぎる」と話すのはマンハッタン区のホワイト・オーク・タバーンなどを所有するフォックス・ライフスタイル・ホスピタリティー・グループの創業者、マーク・フォックスさん。「10月に収支をとんとんにするのは無理。レイオフや閉店を覚悟しなければ」と指摘する。空調設備改善の経費や溜まった家賃も重荷。「屋内は時期尚早」として屋外営業に頼ると決めた飲食店もある。ただし、市の屋外営業プログラムも10月31日に終了する。
業界団体のニューヨーク州レストラン協会(NYSRA)によると、業界に特化した援助がなければ、3分の2が今年中に店を畳むことになるという。 通常、定員100%でも生き残るのが難しいとされるニューヨーク市のレストランは、1200億ドル(約12兆5900億円)の連邦レストラン救済法案が頼みの綱。「45日以内に成立しなければ、状況はさらに悪化し、回復するのに数年かかるだろう」とフォックスさんの表情は暗い。

最新のニュース一覧はこちら
——————————————————————————————————————————-
RECOMMENDED
-
「1人暮らし」はつらいよ NYの生活費、全米平均の3倍
-
塩、コーヒー、教科書まで軒並み値上がり トレジョの卵は一人1パックまで
-
NY名物のステーキ、ずばりオススメの店は? セレブ御用達や「フライドポテト食べ放題」も
-
NY初の「バンダイ」体験型施設に潜入!200台を超えるガシャポンに、アメリカ初のゲーム機も
-
アメリカでいちばん人気の犬の名前は「ルナ」 3年連続でトップ、日本名との違いは?
-
連載『夢みたニューヨーク、住んでみたら?』Vol.10 ニューヨーカーはなぜ「手ぶら」で歩く?
-
実は面白い “トレジョ” のアート、ディスプレイからパッケージまで「気が付かないのはもったいない」
-
NYの江戸前すし店「すし匠」の魅力は 「すしで息する」中澤さんのこだわり技
-
無料で雑誌「The New Yorker」の世界にどっぷり浸れる、今行くべき展覧会
-
マンハッタンの中心地に「独立系レコード屋」 1号店からわずか3分先にオープン