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イースト川の潮力を利用して発電しようという試みがこの秋から本格的にスタートする。ウォール・ストリート・ジャーナルが15日、報じた。
イーストリバーは潮の流れが毎秒2.25メートルと速く深さも十分ある。そこに目をつけたのが2000年創業のニューヨーク市を拠点とする水力発電企業、バーダントパワーだ。
ニューヨーク大学が開発した潮力発電技術を活用する試作機をイースト川に2年前に設置。ルーズベルト島のスーパーマーケット、グリステデスなどに電力を供給することに成功している。今回は、直径5メートル、総重量100トンの大型モデルを同じ場所に設置する。それでも、付近の外観は変化しない。総工費は800万ドル(約8億4000万円)。これで約100軒分の電力をまかなうことが可能だ。バーダントパワーの共同創業者、トレイ・テーラーさんは「世界に誇れる施設にしたい」と意気込む。電力を買取る電力供給企業のコンエジソンも「まれな機会」と歓迎の意を表している。
潮力発電は、再生可能エネルギー源としては風力や太陽光を使うものよりも後発。その分コストも3〜4倍する。ただし、予測しやすい、消費者に近い場所に発電所を設置できるなどの利点があり、非営利の調査機関、ワールド・リソーシーズ・インスティチュートの専門家、ロビ・ロビショーさんは「将来的には、スケールメリットに期待できる」との見方を示している。

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