高齢者施設でのコロナ死亡者数を調査 州議員が独立委員会設立を求める

 ニューヨーク州の高齢者施設で、新型コロナウイルスの感染により死亡した患者の数を巡り、同州議会議員のグループが、州保健局からの回答を得るための独立委員会の設立を求めている。ウォール・ストリート・ジャーナルが20日、報じた。

 同局は3月25日、高齢者施設に対して、入院患者を含む、同ウイルスに感染した高齢者の入居または再入居を拒むことを禁止する指令を発令した。同指令は、病院の代表者らが、病床不足の懸念をクオモ州知事陣営に連絡した直後に発令されたといい、一部の施設の幹部や支持者らは、指令が、高齢者施設での同ウイルスのまん延を招いたと主張していた。さらに議員らは、施設で同ウイルスを発症した後、病院で死亡したが、施設での死亡者として集計されなかった患者の数を同局に問い合わせている。

 また、議員およびアナリストは、新型コロナウイルスの感染により施設で死亡したと確認または推定された6477人という州の公式の集計数は、実際の数より少ないはずだと主張している。ある保健政策の専門家は、同州の高齢者施設におけるウイルス関連の死者数は、実際には1万人を超えるものと分析している。民主・共和両党の議員を含む5人により構成される委員会の設立法案を提案したジム・テディスコ上院議員(共和)は先週、委員会への公的支援を獲得するために、オンライン嘆願書を立ち上げた。

写真はイメージ

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