コロナ感染者増加地域で予防策強化 市の新規感染者の20%が6地域に集中

 ニューヨーク市当局は23日、新型コロナウイルスのクラスター発生を防止するため、このところ感染者が増加しているブルックリン区およびクイーンズ区の一部の地域で、社会的距離確保などの感染予防策を強化すると発表した。ウォール・ストリート・ジャーナルが23日、報じた。

 市保健局によると、ウイルス検査で陽性反応を示した新規感染者の割合が、ブルックリン区のミッドウッド、ボローパーク、ベンソンハーストで4.71%、同区ウイリアムズパークおよびクイーンズ区キューガーデンで2%以上、クイーンズ区エッジメア=ファーロッカウェー地区では3.69%だったという。これら6地区での感染は、8月1日から9月19日までの市内の新規感染者数の約20%を占めていた。これら地域の一部には、超正統派ユダヤ教の大規模なコミュニティーが住んでおり、ユダヤ教の神学校2校で感染者が増加したため、市保健局により閉鎖されている。市は、これらの地域に数千枚のマスクを配布し、地域新聞に広告を掲載、各家庭に20万回のロボコールをかけ、感染防止を呼びかけている。デブラシオ市長は記者会見で、屋内での大規模な活動が最大の懸念であるため、市警察(NYPD)および市保安官事務所が、集会の規模につき取り締まりを行うと述べた。一方、市全体での過去数週間における感染者の割合は、約1%に抑えられている。

写真はイメージ。ブルックリン区で撮影(Photo: Yurika Fukagawa / 本紙)

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