「感染の心配は味を損ねる」 NYの飲食店が大金を投じて感染対策

 9月30日から解禁になった屋内ダイニングを安全に楽しんでもらおうと、市内のレストランが大金を投じて、新型コロナウイルス感染対策を実施している。イーターが30日、報じた。

 屋内ダイニングで心配なのは、空気の流れによる飛沫核の伝播。米疾病予防管理センター(CDC)も、空気感染の可能性を示唆する中国甲州市のレストラン内で発生した集団感染の例を報告している。米国でビジネスの促進活動を行うトップライン・ホスピタリティー・サービシズでは、傘下のレストランの空調設備を改善。換気スピードは、広州のレストランの数倍だという。マンハッタン区ソーホーのミシュラン星のアメリカン料理店、マスケット・ルームでは数千ドルをかけて、天井に紫外線を使った殺菌灯を設置した。オーナーのジェニファー・ビタグリアノさんは「安全な環境づくりに成功したと確信している」。

 ミッドタウンにあるミシェラン3つ星のフランス料理店、ル・バーナディンでは、「30分以内に99.4%のコロナ飛沫核を非活性化させる」双極性電離空調システムを導入した。金融街のクラウン・シャイも同様のシステムを入れており、費用は4万ドルだったという。「利用客が安心してもらえることが最優先。感染の心配があれば料理の味も落ちる」とジェフ・カッツ総支配人。「高価だがそれだけの価値はあると思う」と続けた。

写真はイメージ

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