【ワシントン共同】新型コロナウイルスの治療薬として日本で特例承認されている抗ウイルス薬レムデシビルについて、投与により回復期間が短くなったとする国際的な臨床試験の最終結果を、米国などのチームが8日、米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表した。
臨床試験は日本や米国、欧州などで、下気道に感染した大人の入院患者約千人を対象に実施。多くは酸素補給を必要としていた。半数にレムデシビル、残り半数に偽薬をそれぞれ最大10日、投与して比較。レムデシビルのグループが回復にかかった期間の中央値は10日で、偽薬のグループの15日より短縮された。