クオモ知事、イェシバへの補助金差し止め ロックダウン命令を無視して開校したため

 ニューヨーク州のクオモ知事は14日、超正統派ユダヤ教私立学校(イェシバ)が都市閉鎖(ロックダウン)命令を無視しているとして、補助金を差し止めた。ゴッサミストが同日、報じた。

 クオモ知事は8日から、ホットスポット内にある学校約300校に閉鎖命令を出した。ところが、超正統派ユダヤコミュニティーは、これを無視。クイーンズ区キューガーデンとブルックリン区グレーブセンドのイェシバが開校しているとの通報が行政総合窓口、311に寄せられている。また、ブルックリン区ボローパーク在住の母親は匿名を条件に、「何もなかったように、6人の子供を学校に通わせた」と証言している。

 これを受けクオモ知事は「閉鎖命令を実行している。問題が解決されるまで補助金を中止する」と発言。ニューヨーク市の取り締まりに対しても「正統派ユダヤコミュニティーの政治力に屈して手ぬるい」と批判。「変わらないのであれば市への補助金も全て差し止める」と怒りをあらわにした。これに対し、市長の広報担当官は規制を違反した複数のイェシバに対し1件当たり1万5000ドル(約158万円)の罰金を課したと公表したものの、具体的な学校名を明らかにすることは拒んだ。

 クオモ知事はイェシバへの補助金をこれまで増額してきた。市の補助金も合わせると年間数百万ドルに上るとみられている。

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