【ニューヨーク共同】アメリカン航空グループなど米航空大手3社の2020年7〜9月期決算が22日、出そろった。ユナイテッド航空ホールディングスとデルタ航空を含めいずれも純損益が3四半期連続の赤字に陥り、純損失の合計は96億1900万ドル(1兆円超)に上った。1兆円を超えるのは4〜6月期に続き2四半期連続。新型コロナ流行で旅客収入が激減し、経営危機が続いている。
日本でも全日本空輸を傘下に持つANAホールディングスが21年3月期で過去最悪の5千億円規模の赤字を見込んでいる。新型コロナの収束が見通せない中、航空業界の世界的な苦境が改めて浮き彫りとなった。