ホームレスシェルターが集中  ブロンクスの地域団体が反対集会

 ブロンクス区ウェイクフィールドの地域団体が21日、同地域でのホームレスシェルターの開設に反対する集会を開いた。amニューヨークが26日、報じた。

 ニューヨーク市は2016年、同区ブロンクスブルーバード4747番地にHIV感染者のためのシェルターを建設する計画を、市民の反対に合い中止した。

 しかし、市ホームレスサービス局は5月、新型コロナウイルスによる一時的な対応として、地域の利害関係者に無断で、同地をホームレスシェルターとして使用し始めた。第12地区会には、すでに4ケ所のホームレスシェルターがあるが、最近、233丁目とフォーマンアベニューの2ケ所に、200床のシェルターを追加する計画が持ち上がった。

 地域団体ウェイクフィールドタックスペイヤーズ&シビックリーグは10月21日、これ以上、同地域にホームレスシェルターを増やすことに反対し、集会を開いた。

 団体の代表、バージニア・サンダースさんは、「ここは我々の住むところだ。ホームレスの捨て場所ではない」と訴えた。シェルターに住むホームレスらは、路上で排尿や排便、麻薬の使用、住民に横柄な態度をとることで、地域の生活の質を落としているという。高級住宅街とされているマンハッタン区アッパーウエストサイドでは現在、住民が弁護士を雇い、ホームレスシェルターを同地域から移転させるための法廷闘争を行っている。